日本人的性質が仇となった瞬間!丁寧な仕事が良いとは限らないその理由とは!?
問題の昼ごはん作りの結果はというと、
初日は大失敗に終わった。
なぜかというと、
米がうまく炊けなかったからだ。
鍋で炊くといっても
温度調整が上手くできない電気式の古いタイプのコンロの上に、
計りもないので米と水の分量をコップで計って作ろうとしたのだが、
水の量が足りなかったのか硬い米になってしまった。
なんとか巻き寿司の形は作ったが、
「これが日本の寿司だ」
と思われたら本当に嫌だったため、オーナーには事情を説明した。
この失敗は本当にショックで、かなり引きずった。
この頃英語がもっと喋れればまだ良かったのだろうが、何とかコミュニケーションをとる中で、オーナーがどう思っているのかわからずもしかしたら、
「最悪だった。もう日本食は食べたくない」
とか思われてたりするんじゃないかと
心配で仕方がなかった。
実際はオーナーはそんなこと思ってなかったのだけれど
この頃の自分は、言葉の壁や文化の壁などに阻まれモヤモヤした日々を送っていたのを覚えている。
昼ごはんが終わったら次は畑仕事を昼からするのだが、
メインは草刈りだった。
広大な敷地にある畑に生えてる草をひたすら刈る。
結構ハードだったが、
ここでも1つ衝撃を受けたことがあった。
それは草の刈り方。
A型の性格が出たのか、
日本人としての性質が出たのかはわからないけど、
草を刈るときに根っこから丁寧に抜いていっていた。
草を刈る目的とか何も教えられてなかったので、自分はてっきり
「作物の成長を阻害する草を刈って、作物が育ちやすくするためじゃないか?」
と勝手に思ってしまった。
そうであれば、
草は根っこから抜いて生えてこないようにした方が良いと考えた。
草の上の部分だけ刈ってしまうと、また時間が経てば草が生えてきてしまうし、
作物の成長にも良くないと思ったからだ。
この考えは半分正解で半分間違いだった。
作物の成長だけを考えると
草は根こそぎとった方が良いが、
作物が育つ土の環境のことを考えると
草は上だけ刈る方が良かったのだ。
というのも、ここでは刈り取った草は馬の糞などと混ぜて乾燥させて、肥料として使うということをしていた。
そのため、草が生えてこないということは肥料の原料がなくなることを意味し、肥料がなければ作物も当然上手く育たないことになる。
そして初日の草刈りを終えて、
「良くやった。」
という言葉を
オーナーからもらえるかと期待して見せたが、
返ってきた言葉は
「やってくれたのは嬉しいが、やり過ぎだ。」
だったことに大変ショックを受けたのを覚えている。
そんなこんなで初日は失敗の連続で、
精神的にも肉体的にも凄く疲れた1日だった。
その後は、夕食とお風呂の時間になるのだが、これはまた次の記事で書きたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次の記事もよろしくお願いします。
それでは!
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※番外編