ワーホリの仕事中に毒蛇に遭遇!WWOOF中に起きた事件とは
WWOOF生活中は本当にいろいろな経験をしていたので、書きたいことがいっぱいあるのだが、今書いててたまたま思い出したエピソードがあったのでそれを書きたいと思う。
WWOOF生活は最初の一週間は初めて尽くしで、いろいろ大変だったが、ある程度ルーティンが慣れてくるとそこまでストレスはなくなっていった。
いろいろとルールのようなものがあった気はするが、その中でも鮮明に覚えてるのが蛇に注意すること。
草刈りをする時や移動をするときは、毒蛇がいるかもしれないので見つけたらすぐに連絡するように言われていた。
何でもタスマニアには世界有数の猛毒を持つ蛇がいるらしく、噛まれたら死ぬ可能性があるので、見つけたら刺激しないように静かにそっとその場を離れて、オーナーに連絡するように言われていた。
今まで日常生活で毒蛇に遭遇することなんてまずなかったし、仮に蛇に遭遇してもその蛇は毒は持っていなかったので、未知の世界にこんな怖いことはないと当時はビビり上がっていたのを覚えている。
そのためなるべく草むらに素足で入らないように下を確認しながら歩いていた。
そんなある日、昼ご飯を終えて午後からの作業に入ろうと一旦自分達の家にもどったところ、家の入り口付近からガサガサと音がした。
ニワトリかな?って思い入り口の床下あたりを除いてみると、何か視線を感じた。
そして視線のある方を見てみると、大きな蛇の顔が床下から出ていて、こっちを見ているのがわかった。
一瞬変な沈黙のあと、事態を察知してオーナーに連絡しなければととっさに思った。
ちょうど妻と2人で家に戻っていたので、蛇が逃げないように私が見張り役となり、妻がオーナーの家に連絡しに行くことにした。
正直、蛇が家の下に入って逃げられたら夜寝るとき怖いし、逆にこっちに向かってきて噛まれたら終わりだなって思ったので、ちょっとの動きも見逃さないようにしようと凄く真剣に見張っていた。
多分その光景だけを見たら、何やってんだこの人⁇ってくらい真剣な表情で家の下を見つめていたと思う。
しばらくして、妻が1人で帰ってきた。
オーナーに話をしたところ、オーナーもパニックになり、もう一度本当に蛇か確認してきてくれと言われたみたいだった。
蛇の報告をすれば、慣れたオーナーが対応してくれるかと期待していた自分たちからすると、かなり意外な反応だったためそれを聞いて少し焦った。
仕方なくオーナーに言われた通りに蛇かどうかを確認してみるが、やはりどう見ても蛇の頭が家の下からヒョロっと出ている。
蛇以外あり得ないと確信した妻は、もう一度オーナーの家に話に行った。
しかし数分後、また一人で妻が帰ってきた。
こんな緊急時にオーナーは何をやっているのか⁉︎と少し憤りのようなものを感じだした瞬間、妻から意外な言葉をかけられた。
「今いるその蛇みたいなのは、もしかしてトカゲじゃないか⁇」
妻からそう言われ、一瞬頭の中が混乱した。
どうしたらトカゲを蛇と見間違えるのか?
「さすがにそんなことはない」と言いながら、もう一度よく蛇らしき動物の方を見てみた。
どこからどう見ても蛇だ。
しかし、今回は妻がスマホの画像を持ってきていて、これじゃないか?と写真を見せてくれた。
見てみると、目の前にいる蛇はまさにこの顔そっくりだった。
でもえっ?トカゲ?
と思いながら横から姿を確認してみると小さな足があった。
その時の画像はなかったが、イメージは
こんな感じ。
ブルータンリザードという動物らしく、オーストラリアに来るまで全く知らなかった。
こんな蛇が出る可能性があるところに、またややこしい姿をした動物がいるものだと思いながら肩を撫で下ろしたのを覚えている。
大袈裟かもしれないが、人間生きるか死ぬかというような緊張状況から解放されると、かなり疲れることがわかった。
そのあとは、ヘトヘトのまま午後の仕事を済ませて1日を終えた。
今となっては笑い話になっているが、本当にあの時毒蛇に遭遇しなくて良かったと思う。
今だにあの時の光景が夢に出てきて《毎回毒蛇設定》、毒蛇からどう身を守るかで苦悩する夢をたまに見るので、それだけ衝撃的なことだったのだろうと思う。
皆さんも蛇を発見した際は、ちゃんと足がついてないか確認するようにしましょう。
トカゲだったとき、変なストレスがかかりますので。
それでは
※番外編