オーストラリアで永住権を取るか?日本で生活する道を選ぶか?③

 

オーストラリアでの永住権という選択肢が与えられてからというもの、本当にどうするか悩んだ。

 

毎日妻と将来なりたい自分たちの姿について話し合った。

時間に追われることなく2人でここまで将来について話し合う時間を持つことは、おそらく日本ではできなかっただろうと思う。

 

オーストラリアという環境のおかげなのか、それともただワーホリという自分たちの立場がそうさせてるのかはわからないけれど、いろんなことが重なり合って何の柵もなく穏やかな気持ちで自分たちの将来について真剣に考えることができた。

 

何時間、何日間話し合った後だっただろうか。

ようやく2人の中で1つの答えが出た。

 

その答えは日本に帰国して生活するということ。

これまでタスマニアの素晴らしさをブログで語ってきた状況からすると、ブログを読んでいる人はその選択に驚いた方もいるかもしれない。

 

ただ、今あのときした選択を振り返るとき、全く後悔はない。

おそらく今、選択を求められても選ぶ道は同じだと思う。

それくらい自信をもって、あの時の選択が正しかったと言える。

 

じゃあなぜ日本で生活をすることにしたのか?

 

その理由が気になっている読者の方もいると思う。

 

理由はいくつかある。

 

1番大きかったことは、やっぱり子供のこと。

タスマニアの不思議な力なのか、引き寄せの法則なのか全くわからないが、子供を産まない選択をして生きている人やタスマニアで子育てしている外国人と多く出会った。

それは本当に不思議なくらい、いろんな人の人生と触れ合うことができた。

 

子供を産まない選択をした人たちは、どれも夫婦2人で旅行をしたりして2人の時間を楽しんでいた。

はたから見ると、すごく自由で羨ましい光景に見えるが、ただそれと同時にどこか哀愁のようなものも漂っていた。

当時、自分たちには子供を持たずに2人で人生を楽しむという選択肢もあったのだが、そういう人達と多く出会うたびに、自分たちにとってその選択は合っているのか?という疑問が湧いてきた。

 

旅行したり美味しいもの食べたりといった経験を2人で一生することは素敵だが、何か人生が単調のような感じがしてなかなかった。

 

子供を持つということは、誰かの人生を一緒に共有するということであり、自分たちの人生が大きく変わることでもあるように感じた。

 

しかも、子供を通して感じる喜びというものは、旅行などの経験とはまた質の違う喜びだと思った。

 

もちろん、喜びだけでなく苦しいことなどもあるとは思うが、その苦楽を味わう中で自分たちの人生や価値観といったものが、また変わっていくことも素敵なことだと思った。

 

そして、子供を持つという選択をしたとき、その答えは自ずと日本で生活するという選択に繋がっていった。

 

次に続く

 

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※番外編