オーストラリアで永住権を取るか?日本で生活する道を選ぶか?②
オーストラリアで永住権の取得の可能性が出てきたのは、タスマニアに来て3ヶ月の頃だった。
当時、私達は10万円片手にタスマニアに来ていたため、早急に生活資金を確保する必要があった。
なぜこれだけのお金しか持ってこなかったのかということについては、また別の記事で書くことにするが、とにかくお金が必要だった。
紆余曲折あって本意ではないが、結局いち早くお金が稼げる日本食レストランで仕事をすることになった。そしてそこで、永住権の取得という選択肢と出会うことになった。
本当は英語を勉強するために日本食レストランだけは働かないようにと考えていたのだが、タスマニアという田舎では農業以外の求人自体があまりなく、選り好みをしている間に資金が尽きてしまいそうだったため、応急処置的に働き始めたレストランだった。
ただ、働いて良かった点がいくつかあった。
1つ目は、タスマニアの情報を知れたこと。
タスマニアに来て何より不足していたのは、タスマニアで生活する上での情報だ。
オーストラリア本土の方は、ワーホリする人が多いからか、インターネットで検索すれば本当に多くの情報を得ることができるが、タスマニアは来る人が限られてるせいか情報が殆どなかった。
たまにファーム(農場)の仕事に関する記事を書いてるブログのようなものは見つけることができたが、それ以外の情報はなかった。
そのため、タスマニアに来た当初は情報に飢えていた感じが凄くあった。
幸いなことにレストランのオーナーはタスマニアの大学出て、タスマニアで教授として働いている人だったため、本当にいろんなことを教えてもらった。
2つ目に良かったとこは、時給が良かったこと。
といっても、オーストラリアの最低賃金である21ドル〜22.5ドルの間の時給だった。
なぜこれで時給が良いと言えるかというと、よくワーホリした人の経験談であるのは、日本食レストランは時給が安いというもの。
オーストラリアではバイトの最低賃金が、21ドル〜22.5ドルの間なのだが、日本食レストランの場合違法的に10ドル〜13ドルくらいで働かされるケースが多い。
しかも銀行振込ではなく、現金手渡しのため違法賃金で働かせていたとしてもバレないことが多いそうだ。それに加えて、日本食レストランで働く人は大体、英語があまりできないという人が多いため、その弱みにつけ込んで違法賃金で従業員を雇っているオーナーが多い。
その点、私が働いた日本食レストランではオーストラリア人と同じ最低賃金で働くことができたので、お金も貯めることができた。
3つ目に良かったことは、車を持つことができたこと。
正直、日本にいるときは交通機関が充実していたため、車の必要性を感じることがなく、運転も全くしていなかった。
そのため日本にいた時は、自分の車を持つことは無かった。
でも、タスマニアでは全く状況が違った。
タスマニアの移動は基本的に車がないと、かなり大変な思いをする。
市街地ではもちろんバスも走っているが、いかんせん全てが適当なため、日本みたいに定時にバスが来るなんてこともなく、バスでの移動に変なストレスがかかってしまう。
タスマニアは日本でいうド田舎なので、日本の田舎と同様、移動には車が必須だった。
自分自身もまさかこんな形で人生初の車を持つことになるとは思ってもいなかった。
しかも人生最初の車は1988年製の日産パルサーで30万キロ走ってる中古車。
化石のような車である。
日本では絶対ありえないが、オーストラリアではこういった化石のような車がめちゃくちゃ多く走っている。
その殆どがトヨタや日産であるため、日本の車の技術力はすごいなぁと凄く思った。
もちろん新車もタスマニアでは売っているが、金額が20倍くらい違う。到底、手の届くようなものではない。しかも、ワーホリをする人たちの多くは一時的な滞在になるため、安い中古車を購入して旅をする人が多い。
こういう車は、日本では絶対持てないので、何か凄く愛着が湧いてきて、パルちゃんという愛称で妻と呼んで旅をしていた。
ただ、ある事件を境にパルちゃんとはお別れすることになるのだが、それはまた別の記事で書きたいと思う。
4つ目は、永住権のチャンスを与えてくれたこと。
これは本当はこの記事で書くつもりだったけど、長くなりすぎたので次の記事で書くことにします。
それでは!
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※番外編