人間力ゼロの自分に気づいたきっかけとは。

 

会計士試験に落ちて大学職員として働き始めてから、自分の心はとても安定していた。

何か高校時代から、ずっと続いていた呪縛から解き放たれたような気持ちだった。

 

勉強以外のことをすることに何か罪悪感を感じて常に生きてきたが、もうそれがない。

何をするにも今という一点を見つめながら、生活することができる。

 

それだけで十分だった。

 

大学職員として働き出してから、親もとを離れて暮らし始めた。

大学時代から付き合っていた彼女との同棲を始めたのもこの時だ。

 

今思えば、会計士試験に落ちて契約社員として働いている人と自分の娘が同棲することについて、よく相手の親はOKしてくれたと思う。

子供を持つようになった今、自分の娘がそういう相手と同棲することを想像したら、凄く心配すると思う。

 

本当に自分は人に恵まれているんだなって感じる。

全ての人に感謝しかありません。

 

同棲が始まってからの生活は、全てが新鮮だった。

 

 

テニスや、ダンススクールに行ったり、週末は遊びに行ったりと、これまでやりたかったことを彼女と2人で楽しんだ。

それは、今まで会計士試験のために失った2人の時間を取り戻すための必要な時間だった。

 

また別の記事で書くが、彼女には本当に迷惑をかけた。今でも彼女には申し訳なくて頭があがらない。

 

2人でいろんなことをする中でいろんな人との出会いがあった。

いろんな職業の人と話をする中で、あーいろんな生き方があるんだなぁって実感させたられた。

それは当然のことなのかもしれないけれど、会計士試験の勉強で社会とほぼ関わってこなかった自分としては、そんな些細なことが新鮮だった。

今まで人間関係というものを凄く疎かにしてきた。

 

人間力とかいう言葉をよく耳にするが、それまでの自分は人間力なんてそんなものは就活で勉強ができない誰かが考えた造語で、殆ど意味のないものだというイメージをもっていた。

だからこそ、人間関係よりも勉強が大切だと思って、人間関係をあまり重視してこなかった。

当然そうすると、高校、大学の友人ともだんだん関係が薄くなってくる。

本当に全て間違った狭い世界で生きてきた。

 

会計士試験に落ちて、こうやっていろんな人と関わる中で人間関係がいかに大切か、人間力とは何なのかということを思い知らされる。

 

それと同時に、いかに自分は人間的にちっぽけで魅力のない人間なのかということを感じさせられた。

 

そんな感じで、会計士試験に落ちてからの自分の生活は、人生において何が大切なのか?ということを気づかされる日々の連続だった。

 

次の記事に続く。

 

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※番外編