保険をかける人生と、リスクを取る人生どちらが幸せか?
タスマニアから帰国後、
地元の企業に就職しました。
思い返せば、仕事を辞めて海外に行くことを決めるまでの間は、帰国後の就職ができるのかという不安でいっぱいでした。
「海外に行って後悔しないだろうか?」
とか、
「再就職できなくてアルバイト生活になったらどうしよう」
とかそういった不安が
海外へ行くことを長い間阻んでいました。
でも実際に海外に行ってみたら、もちろん帰国後の就職への不安はあったけど、それ以上に価値のあるものを得ていたので、
帰国後の生活なんて何とかなるさという、漠然とした自信のようなものがありました。
この感覚は、
タスマニアの生活の中で得た
不思議な感覚で、
海外に行く前の自分が一番敬遠する楽観的な考え方でした。
タスマニアでの経験はまた別の記事で少しずつ書いていくことにしますが、
この感覚を持つことが出来ただけでも海外に出てよかったなと思う部分です。
自分という人間は、海外に行くまでは
リスクを常に恐れて行動していました。
「こういうリスクがあるから辞めておこう」
とか、
「こういうリスクがあるからこう対応しよう」
とか。
こういう行動も時として必要なのかもしれないけれど、殆どの行動の判断基準がリスクを回避する発想しかありませんでした。
そんなことだから、
高校時代もやりたいことはやらず、
「良い大学に行けば後は大丈夫だから、その時やりたいことをしよう」
と考えて行動し、
大学に入ってからも、
「就職で苦労しないように」と考えて、
親に勧められるがまま会計士試験を目指したりしてきた。
常に我慢の連続だった。
その行動全てがリスクを回避することを考えた行動で、
本当に自分がやりたいことと向き合わず、
リスクを回避した後で自分のやりたいことをしようと常に思って歩んできた。
その結果、会計士試験不合格を境に自分のこれまでの生き方と向き合うことになるのだけれど、それもまた別の記事で書きたいと思ってます。
そんな考えの自分が、帰国後のことを考えたときにリスクを恐れて何か対応を考えることに奔走するのではなく、
なんとかなるという不思議な感覚をもてたことは、本当に良かったと思ってます。
実際、帰国後何事もなく普通に就職できたし、今の仕事もこれまで勉強してきた会計の知識を必要とする仕事で、英語も必要に応じて使う環境があるし、
特に何も後悔はありません。
仮に今、アルバイト生活をしてたとしても、海外に行く前に抱いていた「後悔」という言葉は自分の中には全くないと思う。
「結局は、自分が何を求めているのか?」
そことしっかり向き合わなかったから、今までリスクばかり恐れて、何か満たされない気持ちで日々を過ごしていたんじゃないかなって思います。
それに気づかせてくれたという意味でも、
タスマニアは自分にとって人生を変えてくれた特別な場所だといえます。
※ワーホリから帰国後に妻と結婚し、今は子供も産まれて普通の生活を送っています。ワーホリ帰国後の生活を綴った動画をYouTubeにアップしてますので、興味のある方は是非ご覧いただけると嬉しいです。