トライアル期間中の日本食レストランで、ワーホリ最大の危機。果たして結果は?
今回は、ワーホリの体験ブログの続きになります。
前回までは
やっと働くことがらできるようになった日本食レストランで、
トライアル期間が始まって最大の危機に直面
したときの話をしました。
過去の記事をカテゴリーごとにまとめていますので、ワーホリや留学に関することを知りたい方は下記をご確認いただければと思っています↓
※ワーホリから帰国後に妻と結婚し、今は子供も産まれて普通の生活を送っています。ワーホリ帰国後の生活を綴った動画をYouTubeにアップしてますので、興味のある方は是非ご覧いただけると嬉しいです。
今回は、この危機をどうやって乗り越えたのか⁉︎
乗り換えられずに失敗で終わってしまったのか⁉︎
という部分について書いていきたいと思います。
〜前回からの続き〜
最初に来店してきたカップルから、
「注文した料理が来ていない」
という問い合わせを受けたことからパニックになった私は、
「何とか1秒でも早くそのカップルに料理を提供しなければ!」
という気持ちでいました。
そのため、迷わずこのカップルのメイン料理を作ることにしました。
カップルが選んだメインの料理は、それぞれ
•牛肉のステーキ
•チキンのガーリックステーキ
でした。
どちらも鉄皿(ペレット)を使用する料理で、ペレットをコンロの上に乗せてペレット上でお肉を料理をするものでした。
この料理は、難しい味付けをするわけではないので
正直なところ
「これは大丈夫だ」
と内心思って作業していました。
唯一、絶対気をつけなければならないことがあるとしたら、それは
「火がちゃんとお肉に通っているか?」
というところだけです。
その部分さえ間違わなければ特に問題はないと思っていました。
そのため、お肉を慎重に焼いていきました。
そして、数分後にステーキ2つが出来上がり、カップルのテーブルへと料理が運ばれていきました。
内心、少しだけホッとした気持ちになりました。
がっ‼︎
今度は、
他のテーブルお客様さんが頼んでいたコース料理がまだ来ていない
というクレームが来ました。
その話を聞いた時に私の心の中は
「しまった…」
という気持ちでいっぱいでした。
現在注文が入っているテーブルは、
•最初に来店したカップルのテーブル
•後から来店して単品で注文してきたテーブル
•後から来店してコース料理を頼んできたテーブル
この3つです。
単品で注文してきたテーブルには、
既に「からあげ」を提供していて
カップルのテーブルは
今、メイン料理を提供したところです。
しかし、
「後から来店してコース料理を頼んだテーブル」
については、全くなにも対応していなかったのです。
その事実に気づいた瞬間、血の気が引いていきました。
またしても、
「何とか1秒でも早くこのテーブルの人に料理を提供しなければ!」
という状況に陥りました。
コース料理なので、とりあえず前菜を提供することにしました。
そして前菜やスープを提供して、その間にメイン料理に取りかかることにしました。
メイン料理は、ステーキ1つと天ぷら1つです。
ここにきて、苦手な天ぷらを作らなければならないことになりました。
とりあえず、決めた作戦通りに
「確実に火を通す」
ことだけを考えることにしました。
そして、とりかかろうとした次の瞬間
また新しい注文が入ってきました。
何と、私がバタバタしている間にまた一組お客さんが入ってきていたのです。
そしてコース料理2つのオーダーが入りました。
それと同時に、ホールの人から
「先ほど、からあげを提供したテーブルは、それ以外何も来ていない状況です。」
という連絡がありました。
次から次にくる情報に、私の頭の中は完全にパニックに陥ってしまいました。
どこを優先すべきなのか…
正直なところどれも優先すべきテーブルのように思えます。
すでに先ほどとりかかった天ぷらとステーキは、後回しにすることはできません。
どうしたらいいのか…
頭の中でぐるぐると考えているうちに、時間だけが過ぎていくような感覚でした。
天ぷらとステーキは動き出しているため、こちらを対応しながら、頭の中で次はどうすればいいか考えます。
しかしどう考えても、
先ほど「からあげ」を提供した人のテーブルに早く何か出さないといけない
という思いしか出てこなかったため、とりあえず何かしら準備しようと思いました。
ちなみに彼らが頼んだのは
•唐揚げ
•刺身
•焼き鳥
•たこ焼き
•お好み焼き
の5つです。
そして唐揚げはすでに提供済みなので、残り4つを対応すればいいことになります。
この時、私はとっさに
「焼き鳥ならいけるかな?」
と思い、焼き鳥にとりかかりました。
焼き鳥自体は、既に仕込みをしており串にお肉が刺さった状態であるので、
あとは焼いてタレをかければ良い
といった状況です。
焼き鳥の方が火の通りが早いので、先に出来上がり
「からあげ」を提供した人たちのテーブルは
何とか1つ追加で料理の提供ができました。
がっ‼︎
またしても、凍りつく自体が発生しました。
それは、先ほどとりかかっていた
ステーキと天ぷら
です。
私は、ホッと一息つく暇もなく、先ほどとりかかっていた
ステーキと天ぷら
の方を確認してみました。
すると、先ほどまで綺麗な衣がついていた天ぷらが揚げすぎて黒くなっている光景が入ってきました。
これを見た瞬間、私の心の中は
「終わったな…」
という気持ちでいっぱいでした。
この光景からは、また一から作り直さなければならないことは確実です。
しかし、既に新たに2つのコース料理が入っていて、こちらも対応しないとマズイ状況です。
この状況からして、
どちらかを優先すれば、どちらからかは確実にクレームが出るといえます。
人間、パニックになると思考停止状態になって動かなくなる
とよく言われますが、まさに私はそんな感じだったのかもしれません。
そして衝撃のためか、このとき私は何をしていたのか全く記憶がありませんが、
突然隣からオーナーの声が聞こえてきました。
「俺がこっちやっとくから」
そう言って、オーナーが天ぷらを作り出しました。
最初は何のことかすらもわかりませんでしたが、数秒後起こっている状況を理解し、私自身も2人分のコース料理にとりかかることにしました。
実は、私が料理を作っている間、オーナーは私の近くで私の動きをずっと見ていたのです。
この感じからすると、
「回らなくなってきている」
と判断されて、助け舟を出してくれたことは確実でした。
私自身、とてつもない絶望感を抱きながらその後の作業を続けました。
オーナーに手伝っていただいたため、その後の料理の提供は滞りなく進めることができました。
もう頭の中が真っ白で、どうしようもない絶望感に包まれていたため、その後どんな会話をしてお店を後にしたのかは覚えていません。
ただ、
「明日はとりあえず休んで、また明後日からくるように」
言われたのだけは覚えています。
あっという間の出来事だったため何が起こったのか、冷静に考える時間が必要でした。
結局、私は最大の危機を乗り越えることが出来ずに、オーナーに助けられるという形でその場をやり過ごしただけでした。
この後、どうなってしまうのか?
再び、職を失ってしまうのでしょうか?
気になる結果は、次回の記事で書きたいと思います。
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
また次回の記事もよろしくお願いします。
それでは!
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