オーストラリアのバッパーで悪夢の始まり。ワーホリ3日目の出来事。
自分たちが求めていた理想のバッパーを見つけた自分たちは、次の日に移動することを決めた。
これからやっと自分たちのワーホリが始まる!という希望に満ちた感じだった。
私が調べたワーホリのブログでは、バッパーが仕事を斡旋してくれたり、バッパー内に仕事募集の記事があったり、そこに滞在している旅人に仕事を紹介してもらったりといったことが多く書かれてあった。
とりあえず自分たちもその環境に入れば、仕事探しの何かしらのキッカケがつかめるのではないか?と考えていた。
滞在していた、「Imperial Hotel Backpackers」を後にして、移動先の「Transit backpackers(現:The Nook backpackers)」に早々とチェックインした。
チェックインしたのが昼くらいだったため、まだ殆ど人がいなかった。
とりあえず予定通り16人部屋20ドルの部屋を選択し、2日間様子を見ることにした。
16人部屋なんて初めてだったし、仮に良くなかったらまた他の移動先を考えれば良いと思っていたからだ。
殆ど誰もいなかったので、キッチンやらリビングやら施設の中をいろいろと見てまわった。
バッパーって基本的にあまり綺麗ではないイメージだったが、意外と綺麗なことにびっくりしながら見て回った。
掲示板には、車を売りますよ!という張り紙や、シェアメイト募集の張り紙、仕事を募集している張り紙などがあった。
その中で、アップルピッキングの仕事募集の張り紙が目にとまったのだが、ここからかなり離れた「Launceston」という街での募集だっため、一旦候補として保留にすることにした。
一通り見て回った後、他の求人はないか?ということで一旦バッパーを出て、ホバートのお店を見て回ることにした。あまり求人らしい張り紙は見当たらなかったが、日本とは違った街の雰囲気が新鮮で「これから頑張ろう」という前向きな気持ちになって宿に戻った。
既に時間は5時くらいだったが、自分たちが戻った頃には15人くらいの宿泊者が施設内にいた。
その中で、日本人の人たち5人くらい?が集まっているグループがリビングにいた。
当時は、英語の勉強のためにも日本人のグループに入らないようにしようと決めていた自分は、とりあえずちょっと離れたテーブルのところに座って、インターネットで何か仕事情報がないか?調べることにした。
調べていてわかったがオーストラリア本土の方ならインターネット上にいくつも求人募集の情報があるが、タスマニアは殆ど情報がなかった。
あったとしても数年前の募集だったりしており、正直インターネット上で仕事を見つけるのは厳しそうだなといった印象だった。
そんな作業をしていると、後ろの方で日本人の人たちの話し声が聞こえてきた。
そうした中で、「自分は英語の勉強のために、日本人のグループに入らないようにしようと距離を置いてるが、じゃあ逆に日本人の人たちと仲良くなれるのか?それはただの逃げるための都合の良い理由なのではないか?」そんなことを自分は考えていた。
日本にいるときの自分は、知らない人と積極的に仲良くなろうと自分から声をかけたりすることはまずなかったし、そういうことを避けていた。
正直、それをすることは凄くストレスだし、ストレスを抱えてまで頑張って嫌なことをすることに本当に意味があるのか?と考えていたからだ。
「オーストラリアで英語の勉強のために日本人のグループの中に入らないようにすること」は、一見すると「英語の勉強のために凄く頑張っている人」のように見えるが、別の視点で見たときに「ただ知らない人と関わりたくないからそうしている」という逃げのための理由だけの様にも思えた。
そう考えていると、「自分を変えるためにわざわざタスマニアにまできたのではないか?環境が変わっても日本と同じような考え方•行動をとっていては、結局何も変わらないんじゃないか?」と思うようになった。
すると、何か凄く勿体ないことをしているような気分になってきた。
そんな気持ちでいると、妻に対して「日本人の人たちに話しかけてみようか?」という話をいつの間にかしていた。
妻からは
「日本でやらなかった事をするんでしょ。任せるよ。」という返事が返ってきた。
それを聞いた瞬間、立ち上がって日本人の人たちがいるグループの方へ歩いていっている自分がいた。
次に続く
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※番外編